2015/04/27 12:43

ペーパービーズ・プロジェクトのネックレスを作っているのは、アフリカのウガンダにいるHIV陽性のシングルマザーたちです。
エイズ孤児支援NGO・PLASの新たな事業として開始した収入向上事業ですが、その背景を簡単に説明します。

ペーパービーズ・プロジェクト誕生の背景について


お母さんたちが服用しているARV(抗レトロウィルス薬)の一つ。錠剤が大きい!

HIV陽性のシングルマザーが事業の対象となった背景には、エイズ孤児が養われている家庭では、母親が亡くなってしまうよりも父親が亡くなってしまうケースの方が断然多く、その中でもさらに母親自身がHIV陽性で、シングルマザーとして残された子どもたちを養っているという状況があります。

男性優位の社会の中で十分な収入を確保するような仕事を見つけるのも困難な中、自身の健康状態にも留意しながら多くの子どもを養っているシングルマザーたち。「懸命に働いて子どもたちを学校に通わせようとしても、経済的な理由で一部の子どもを学校に通わせられない」という状況を改善するため、ペーパービーズのクラフトを作製し販売することで収入向上をはかり、子どもたちの学費支援に役立てます。

ペーパービーズ生産者の一人、アネットを紹介します!


やわらかな笑顔が印象的なアネット

アネットは47歳、7人の子どもがいます。2010年に夫が亡くなったのを機に自分もHIV検査を受け、HIV陽性であることが判明。以降、シングルマザーとして子どもたちを育てています。薪を販売して生計を立てているアネットは、「子どもたちにより良い教育を受けさせたい」と語りますが、ここ数年薪は値上がりしており不安定な状況が続いています。


道路脇に積まれた薪を見せてくれるアネット

困難な状況にもかかわらず、いつも笑顔を絶やさず明るいお母さんたち。彼女たちはまさにPositive Livingを体現しており、その姿には皆、勇気をもらっています。


お買い物でできる、気軽で身近な国際協力をこれからもどうぞよろしくお願いします。